露苔庵

濡れてる訳ではない

ソフビ的正しさ(?)

https://youtu.be/ndIFCY-r-qc

適当というか,塩梅というか。


実在しないものがこの世に現れる時というのは、得てして「木の股から産まれる」というような比喩が用いられる。けれども、木の股から生じるにせよ、それは木の中から芽生えるか、或いはそこに吹き溜まったものから生じるか、兎に角、「何もない所からポッと出た」ような事はまずない。ただその過程が複雑過ぎて、傍目には一見して容易に分からない、という事であろう。その複雑さをして「因果応報」とか「輪廻転生」と呼べるのだとしても、その言葉を用いた所で、その歯切れの良さとは裏腹に、言わんとする所は全く複雑で不可解である。然し、それがパッと目の前に現れた時には、もうそれが自然となっている。その自然の妙を習得するには、模倣する事よりも、自身そのものを自然の内に置く事が肝要なのかもしれない。ただ、人間はその自然の中で誰しもが生き延びられる訳ではないから、その模倣の術というのは又別に用があるだろう。