露苔庵

濡れてる訳ではない

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

活字を落としたバラバラの後で

物心ついた頃のことを思い出してみる。と言っても、物心がついたのはつい2、3日前の事だから、あまりに卑近すぎてよくわからない。ただ、自分が未だに、今自分が着ている服を着ているものが何なのかよく分からない、という事を考えているーーという事は、散…

活字を落としたバラバラの後で

物心ついた頃のことを思い出してみる。と言っても、物心がついたのはつい2、3日前の事だから、あまりに卑近すぎてよくわからない。ただ、自分が未だに、今自分が着ている服を着ているものが何なのかよく分からない、という事を考えているーーという事は、散…

活字を落としたバラバラの後で

物心ついた頃のことを思い出してみる。と言っても、物心がついたのはつい2、3日前の事だから、あまりに卑近すぎてよくわからない。ただ、自分が未だに、今自分が着ている服を着ているものが何なのかよく分からない、という事を考えているーーという事は、散…

タケノコ外交の真実

例年4月の中旬から下旬にかけての2週間が、タケノコ外交のシーズンである。バラ科の桜の花が散り、二尺伸びたる薔薇の芽に雨がしとどに降った後、一日に二尺は平気で伸びるタケノコがそこら中から頭を覗かせるようになると、スーパーと言わず、何処からとも…

べに時雨

漸く桜の花が散って、清々したところに紅茶切れ、という思わしくない椿事が出来した。ボソボソと路肩に降り積もった蕊や赤茶けた花びらを集めて、トースターにでもかければ一服の代用品には勤まるかもしれないが、そこまでして花茶を飲みたいという気分では…

べに時雨

漸く桜の花が散って、清々したところに紅茶切れ、という思わしくない椿事が出来した。ボソボソと路肩に降り積もった蕊や赤茶けた花びらを集めて、トースターにでもかければ一服の代用品には勤まるかもしれないが、そこまでして花茶を飲みたいという気分では…

ソフビ的正しさ(?)

https://youtu.be/ndIFCY-r-qc適当というか,塩梅というか。実在しないものがこの世に現れる時というのは、得てして「木の股から産まれる」というような比喩が用いられる。けれども、木の股から生じるにせよ、それは木の中から芽生えるか、或いはそこに吹き…